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水の恵みに生かされるまち立山

富山県東部に位置する立山町は、国内外から多くの観光客を集める立山黒部アルペンルートや落差日本一を誇る称名滝などの地域資源に恵まれた自然豊かな町です。
3,000m級の立山連峰に降り積もる雪は、豊富で清冽な雪解け水となって水田を潤します。
初夏のころ、水田が青々と連なっている様は壮観であり、その眺めはここに住む私たちが水の恵みに生かされていることを感じさせてくれます。
この豊かな水に支えられ、わが町は国内有数の米どころとなりました。町内の駅名にも「五百石」と、米どころであった名残があります。
また、潤沢な水は、日用品でありながら工芸品でもある「越中瀬戸焼」を生み出しました。
ごはんを盛ったり、お酒を注いだりといった日常遣いの中で、陶器の滑らかな手触りは、ぬくもりを伝えてきます。また、越中瀬戸焼の酒器は、雷鳥とっくりに見られるように、見た目も楽しく、お酒の口当たりも、より柔らかくまろやかになります。
この地の名物である、新鮮なお刺身を昆布でなじませた「昆布締め」を肴に、立山連峰の深い雪を思いながら呑むのも乙なものです。
水の恵みに生かされる立山町にぜひいらしてください。

越中瀬戸焼

加賀藩の御用釜として始まり400年以上の歴史があります。現在は5人の窯元が、この地の白粘土と釉薬を使い、切り出した赤松を薪として窯焼きを行っています。
素朴な中にも優美さや繊細さを有するこの陶器には、たくさんのファンがいます。庄楽釜のファンの中にはあのスティーブ・ジョブズ(故人)もいらっしゃいました。

昆布締め

魚の刺身を昆布でなじませた富山県の伝統料理です。江戸から明治時代にかけて、昆布をはじめ北海道の海産物を大阪へ運んだ北前船の中継地であったことにルーツがあります。昆布が刺身の水分を吸い、昆布のうまみと塩分が刺身になじみます。昆布からも刺身からもうまみ成分が合わさったその味はお酒の肴として最適です。(画像は㈱丸玉提供)