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能登の祭り文化と神々に捧げる酒

石川県、能登半島の先端に位置する珠洲市。三⽅を海に囲まれ変化に富んだ⻑い海岸線を有し、今もなお美しい⾥⼭⾥海が保たれています。そんな珠洲市には、豊かな⾃然や農林⽔産業と深く結びついた伝統文化が引き継がれています。

夏から秋にかけて、能登半島の各地で⾏われる「キリコ祭り」もその⼀つ。「キリコ(切籠)」は「切⼦燈籠(きりことうろう)」の略で、神輿の⾜元を照らす御神燈として担ぎ出され、⼤きいものでは重さ2t、高さ15mにもなります。幾本ものキリコが連なり、町内を勇壮に練りまわる様は、華麗な光の絵巻です。

そして、神様に奉納する酒、親戚や友人に振る舞う酒も「能登杜氏(のととうじ)」による伝統の技で磨き上げられたものです。能登杜氏は、珠洲市や内浦町を発祥地とする、代表的な杜氏集団の一つ。日本四大杜氏といわれ、吟醸酒造りは「能登流が⼀番」といわれるほどです。⾹りと味わい深さが⾃慢の酒を、勇壮で華麗なキリコ祭りとともにお楽しみください。

創業1768 年の歴史を誇る奥能登最古の酒蔵「宗玄酒造」。戦国時代の畠山義春をルーツとする宗⽞忠五郎が創業し、⽇本四⼤杜氏に数えられる能登杜氏発祥の蔵と言われています。
珠洲市蛸島町にある能登杜氏の蔵元「櫻田酒造」。地元漁師の方に愛され、新鮮な魚介類と晩酌するのには絶品のお酒です。全ての酒は米の味を楽しむ本醸造や純米酒で造られています。
奥能登珠洲の蛸島キリコ祭りは、200余年の歴史がある高倉彦神社の秋祭りで、総漆塗りで豪華な彫刻が施されたキリコは能登のキリコの中でも、ひときわ美しいものと言われています。

この地域にある酒蔵