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世界に誇る発酵食文化

富山県西部に位置する「南砺市」は、深く美しい山々に囲まれた自然豊かな地。特別豪雪地帯にも指定される、厳しい環境の中から生まれた暮らしの知恵は「発酵食文化」として広がりました。良質な水・微生物の活動に適した湿度・冬場の降雪・四季の変化・技術伝承、といった恵まれた環境や条件が発酵食品を造るのに適しているためです。南砺市をはじめとする北陸を代表する発酵食品には、魚を使ったものが多くあります。「かぶら寿司」や「サバ寿司」などの、味わい深い料理は、同じ発酵食品である日本酒との相性も抜群です。南砺市には3つの酒蔵「若駒」「成政」「三笑楽」があり、いずれも銘酒として全国的にも高い人気があります。日本酒の約80%は水から出来ているので、豊かな自然によって生み出される「水」にも美味しさの秘密があるのでしょう。南砺市には環境を活かした、世界に誇る発酵食文化が根付いています。普段とは一味違った観点から、富山県南砺市をどうぞお楽しみください。

かぶら寿司

かぶらを2cmほどの厚みの輪切りにし、小さいカブなら半月、大きいものはイチョウ形に切って塩漬けにします。かぶらの厚みの真ん中にあらかじめ切り込みを入れておき、ブリ、または、サバ、シャケ切り身を挟んで、さらに麹(こうじ)に漬け込み発酵させます。もとは正月料理で、おせち料理の重箱の中、または正月の皿つけ料理として、年の瀬に各家庭で作られました。

地酒

【若駒】信仰と木彫りの里「井波」で生まれた、伝統と技が光る一品です。【成政】戦国時代の大名が水を求め山中を槍先でついたところ、泉が湧き出たという伝説の槍先の水で造られています。【三笑楽】冬は深い雪に閉ざされる秘境の地にあり、生産数も少ないことから幻の銘酒とされます。(ラベルが変更になる場合があります)

この地域にある酒蔵