ものづくり銘選加賀前田家ゆかりの地・高岡

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約400年前、荒れ地だった富山県高岡市に城を築いた、加賀(現在の石川県・富山県の一部)前田家二代当主・前田利長。
利長が高岡の産業振興のために鋳物師を招いて住まわせた金屋町と、利長公に由来する行事・高岡御車山祭の舞台となる山町筋は、
高岡の職人文化と町衆文化を今に伝える歴史ある通りです。
美しい2つの町をそぞろ歩きながら、高岡の伝統文化に触れてください。

1高岡御車山会館

高岡御山車会館

400年の歴史と卓越した工芸技術を紹介

2大寺幸八郎商店

大寺幸八郎商店

趣ある建物で、洗練された銅製品にであう

3鋳物工房利三郎

鋳物工房利三郎

最古の技法を受け継ぐ工房

4有限会社 四津川製作所

有限会社 四津川製作所

2ブランドを手がける老舗銅器製造元

1高岡御車山会館

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職人の技が随所に光る絢爛豪華な御車山

 「高岡御車山(たかおかみくるまやま)」は、1588年、天下人・豊臣秀吉が天皇と上皇を迎えるときに使用した御所車という乗り物を、加賀藩祖前田利家が拝領。1609年、高岡開町の祖・二代前田利長が高岡城を築くにあたり、町民に与えたのが始まりとされています。
 この御所車に山型の飾り・鉾を立てたものが「御車山」です。毎年5月1日、高岡關野神社の春季例大祭では、金細工、漆塗り、彫刻、染色といった高岡の優れた工芸技術の装飾が施された華やかな御車山が市街地を巡行し、大変にぎわいます。
 2016年には「高岡御車山祭の御車山行事」が、全国「山・鉾・屋台行事」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

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2大寺幸八郎商店

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千本格子の建物が並ぶ鋳物のまち

 1609年から続く鋳物のまち、金屋町。製造元の多くは郊外に移転しましたが、石畳の通り沿いに千本格子のかつての商家が軒を連ねる様子が、にぎわった当時の雰囲気を今に伝えています。
 この通り沿いにある「大寺幸八郎商店」は、1860年に創業した老舗。瓶掛火鉢など生活必需品の鋳造からはじまり、のちには家業を拡大して問屋業にも着手しました。現在は製造卸問屋のかたわら、築200年の風格ある母屋を開放しカフェ&ギャラリーを運営しています。

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3鋳物工房利三郎

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最古の技法を受け継ぐ工房

 19世紀半ば頃、初代利三郎が手あぶり火鉢や瓶掛火鉢などを手がける工房として、金屋町の一角で創業した「鋳物工房利三郎」。初代から現在に至るまで、高岡の鋳物で最も古くから行われている「双型鋳造法」を継承しています。
 「双型鋳造法」は火鉢や茶釜などに用いられる技法で、完成品の断面を半分にした鉄板で外型をつくり、その中にひとまわり小さい型を入れ、2つの型の間に溶かした銅を流し込んで成型するもの。この技法を用いた風炉や茶道具、花瓶、ワインクーラー、ドアのハンドルなどを製造・展示・販売しています。

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4有限会社 四津川製作所

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2ブランドを手がける老舗銅器製造元

 「四津川製作所」は1946年、花瓶を鋳造する鋳物工場として金屋町で創業しました。時代に合わせてさまざまな製品を手がけるなかで、精密鋳造の技術を用いた銅製の香炉が高い評価を得たことをきっかけに、オリジナルの銅器製品を企画・製造するようになります。
 展開するブランドのひとつは、芸術性の高い香炉や茶道具などの伝統美を継承する「喜泉堂」、もうひとつは、現代のライフスタイルに合うようにスタイリッシュなデザインを取り入れたテーブルウェアのシリーズ「kisen」です。

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ルートマップ

1.高岡御車山会館
⇩ 徒歩約7分 約600m
2.大寺幸八郎商店
⇩ 徒歩約1分 約60m
3.鋳物工房利三郎
⇩ 徒歩約1分 約90m
4.四津川製作所

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