ものづくり銘選岡谷蚕糸博物館
シルクファクトおかや

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岡谷蚕糸博物館 シルクファクトおかや

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シルクで馳せたまち、岡谷

 1859年6月に貿易港である神奈川県の横浜が開港したとき、ヨーロッパから生糸が求められ、輸出されるようになります。当時、長野県岡谷市で生産されていた生糸はもっぱら手挽による方法でしたが、より良い生糸生産のため「上州式座繰り器」を取り入れ、品質と生産能率の向上を図りました。
 岡谷産の良質な生糸は評価が高く、京都を中心とした織物産地へも取引されていましたが、19世紀後半に入り殖産興業が推進されるなかで、生糸産地である岡谷でも製糸業が興ります。1875年に岡谷の中山社が安価で設置できる「諏訪式繰糸機」を開発すると、岡谷は製糸のまちとして急速に発展しました。やがて製品の均質化や共同出荷の体制も整い、世界一の生産国に成長した日本の生糸産業の中枢を担うようになると、広く世界にも輸出され「シルク岡谷」の名で知られるようになりました。

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近代の機械を使い館内で生糸を製造

 日本の近代化を支えた産業の記録を残そうと、製糸機械や資料を収集してつくられたのが「岡谷蚕糸博物館」です。
 館内には、日本の製糸業の歩みや、1872年当時の富岡製糸場で稼動し、唯一残されているフランス式繰糸機を展示するほか、諏訪式繰糸機などを使い生糸生産を続けている「株式会社 宮坂製糸所」が併設されており、近代の生糸製造風景が見られます。さらに、蚕の観察スペース「カイコふれあいルーム」や、まゆ人形づくりや小型織機での手織り体験ができる「まゆちゃん工房」もあり、楽しく生糸の世界に触れることができます。

岡谷蚕糸博物館 シルクファクトおかや

所在地
長野県岡谷市郷田1-4-8(岡谷商工会議所隣)
営業時間
9:00~17:00(株式会社 宮坂製糸所・まゆちゃん工房は9:00~12:00、13:00~16:00)
休日
水曜、祝日の翌日、12/29~1/3
料金
入館料大人500円、中・高生300円、小学生150円、団体割引(10名以上)あり、体験300円~
TEL
0266-23-3489
アクセス
JR中央本線「岡谷」駅から徒歩約20分
長野自動車道岡谷インターから車で約5分
HP
http://silkfact.jp/

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