飛騨匠の技を受け継ぐものづくり
山国の岐阜県飛騨地方には古くから「飛騨匠」と呼ばれた職人がおり、優れた木製工芸品や建築物をつくり出してきました。その技術を飛騨の職人たちから学び、次世代に受け継いでいくことを目指してテーブルやイス、チェストなどの家具や、積み木、木馬などの玩具、インテリア用品などの木工製品の製作に取り組んできたのが、岐阜県高山市郊外の清見地区にある「オークヴィレッジ」です。
家具には、板の反りや割れを防ぐための「蟻桟(ありざん)」、材を結合する「千切(ちぎり)」や「ほぞ接ぎ」などといった飛騨の伝統的な木組み工法を用いており、自然素材である木そのものの良さが製品に活かされています。仕上げに漆を用いるほか、玩具をはじめ製品の種類や材質によってはあえて無塗装にするなど、安全と美しさを両立させた商品をつくり出しています。
ものづくりによる循環型社会の実現を目指して
1974年に家具の受注生産からスタートした「オークヴィレッジ」。日本の森林を再生したいとの思いから、製品には国産材のみを使用。また「持続可能な循環型社会の実現」を掲げ、植樹・育林活動、間伐材などを活用した箸やキーホルダーなどのグッズ製作などにも取り組んでいます。
山々に抱かれた敷地には、職人が細部まで手を掛けたさまざまな製品を展示するショールーム、住宅の施工事例や建築方法を紹介する「森の博物館」、乗鞍連峰が一望できる天望ツリーハウス、事前予約制の木工房・漆工房見学のほか、木々に囲まれた休憩スペース「せせらぎラウンジ and gallery」もあり、癒しのひとときを過ごせます。
オークヴィレッジ
- 所在地
- 岐阜県高山市清見町牧ヶ洞846
- 営業時間
- 9:30~16:30
- 休日
- 年末年始
- 料金
- 入館無料、木工房・漆工房見学無料(10名以上、1ヵ月以上前までに要予約)
- TEL
- 0577-68-2220
- アクセス
- JR「高山」駅前高山濃飛バスセンターから上野々俣公民館前行きバスで約36分、了徳寺前停下車、徒歩約10分
JR高山本線「高山」駅から車で約20分
中部縦貫自動車道高山西インターから車で約5分 - HP
- http://www.oakv.co.jp/