抹茶生産に特化した一大産地
愛知県西尾市は、抹茶の原料となる茶葉「碾茶(てんちゃ)」に特化した、日本有数の産地です。
西尾でのお茶生産の始まりは、1271年に実相寺の開祖・聖一国師が宋(中国)から持ち帰った茶の種を境内に蒔いたこととされています。本格的に生産されるようになったのは、1872年頃。碾茶の栽培に適した温暖な気候、矢作川の豊富な水資源、水はけの良い肥沃な土壌があるため、紅樹院の住職・足立順道が、宇治より茶葉を取り寄せ栽培を普及させたことによります。当初は玉露などの高級品の生産が図られましたが、1920年代から碾茶生産が拡大していきます。
現在は茶道用だけでなく、アイスクリームや洋菓子などの食品加工用抹茶の生産も大きな割合を占めています。
地域初、体験型の抹茶ミュージアム
1888年創業の抹茶の老舗「あいや」は、2017年4月に体験型博物館、あいや西尾の抹茶ミュージアム「和く和く(わくわく)」をオープン。ここでは、世界の抹茶製品の紹介や抹茶の製造工程の見学に加え、抹茶に関するさまざまな体験をすることができます。
例えば、「茶匠」と呼ばれるお茶の専門家が行う茶葉の品質鑑定体験や、茶葉を組み合せ最良の味を生みだすブレンド体験です。ブレンドした茶葉は、昔ながらの茶臼で碾き、点てて、抹茶スイーツとともに味わうことができるほか、併設されたショップでお土産を購入することもできます。
※見学はすべて無料ですが、事前予約制です。詳細は下記HPにてご確認ください。
あいや西尾の抹茶ミュージアム「和く和く(わくわく)」
- 所在地
- 愛知県西尾市上町横町屋敷15
- 営業時間
- 売店/9:30~18:30
あいや西尾の抹茶ミュージアム「和く和く(わくわく)」/
1~6名コース・7~20名コース10:00~、14:00~、15:00~
21~40名コース10:00~、14:30~(各要予約) - 休日
- 年末年始
- 料金
- 入館無料
- TEL
- 0563-77-6572(見学専用ダイヤル)
- アクセス
- 名鉄西尾線「西尾」駅から車で約10分
東名高速道路岡崎インターまたは伊勢湾岸自動車道豊明インターから車で約1時間 - HP
- http://www.matcha.co.jp/