世界を魅了したノリタケチャイナ
日本を代表する愛知県名古屋市発の洋食器ブランド「ノリタケ」。その歴史は日本の洋食器の歴史に重なります。
1876年、商人だった森村市左衛門が東京で貿易商社「森村組」を創業。弟がニューヨークに渡り、輸入雑貨店「モリムラブラザーズ」を開いて本格的な海外貿易を開始しました。日本からの輸出品として陶磁器が増えるなか、1889年のパリ万博で見たヨーロッパ製の白い磁器に感銘を受け、日本での生産を決意します。
技術者をヨーロッパに派遣するなどして研究を重ね、1904年には「日本陶器 合名会社」を設立。現在の名古屋市西区則武に近代的な大工場を建設します。試行錯誤の末、白く、美しく、精緻な磁器を生み出すことに成功し、1914年に日本初のディナーセットを完成させました。
これらがアメリカへ輸出されると高い評価を得て、やがて「ノリタケチャイナ」のブランドで世界中に広まりました。
近代陶業発祥の地でノリタケの世界を楽しむ
「ノリタケの森」は、かつての日本陶器 合名会社のレンガづくりの工場施設などを活用して整備されました。ノリタケの歴史や食器づくりで培った技術・製品を紹介する「ウェルカムセンター」、オールドノリタケと呼ばれる名品を鑑賞できる「ノリタケミュージアム」、ボーンチャイナへの「絵付け体験」のほか、ショップやカフェ、レストランなどが、広い敷地内に点在しています。
なかでも、原型製作から釉焼きまで、ボーンチャイナの一連の製造工程を公開する「クラフトセンター」では、職人による手描きの絵付けの実演を見ることができます。
ノリタケの森
- 所在地
- 愛知県名古屋市西区則武新町3-1-36
- 営業時間
- 10:00~17:00(ショップ、ノリタケの森ギャラリーは18:00まで)
レストラン/ランチタイム11:30~14:30、ディナータイム(予約制)17:30~22:00 - 休日
- 月曜(祝日の場合翌平日)、年末年始
- 料金
- 入園無料、クラフトセンター・ノリタケミュージアム入館共通大人500円、65歳以上300円、高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方は証明書の提示により無料、団体割引(30名以上)あり、絵付体験2,000円~
- TEL
- 052-561-7290
- アクセス
- 各線「名古屋」駅から徒歩約15分、または地下鉄東山線「亀島」駅から徒歩約5分
名古屋高速道路錦橋出口から車で約10分 - HP
- http://www.noritake.co.jp/mori/