08木曽路はすべて山の中~山を守り 山に生きる~

  • 妻籠宿

戦国時代が終わり、新たな町づくりが進められると、城郭・社寺建築の木材需要の急増は全国的な森林乱伐をもたらしました。森林資源が地域を支えていた木曽谷も江戸時代初期に森林資源の枯渇という危機に陥ります。所管する尾張藩は、禁伐を主体とする森林保護政策に乗りだし、木曽谷の人々は新たな地場産業に暮らしの活路を見出しました。
そして江戸時代後期、木曽漆器などの特産品は、折しも街道整備が進み増大した御嶽登拝の人々などによって、宿場から木曽路を辿り全国に広められたのです。
江戸時代、全国に木曽の名を高めた木曽檜や木曽馬、木曽漆器などの伝統工芸品は、今も木曽谷に息づく木曽の代名詞です。

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