源ますのすしミュージアム

駅弁として名が広まった富山名物

　「ますのすし（鱒寿司）」は富山県の代表的な郷土料理のひとつです。木を曲げてつくった「わっぱ」と呼ばれる容器に笹の葉を敷いて酢飯を詰め、その上に酢漬けのマスの切り身をのせ、蓋をして上から押してつくられます。その起源は定かではありませんが、かつて富山県中央部を流れる神通川で、サクラマスが多く獲れたことによるといわれており、将軍・徳川吉宗も、その味を賞賛しています。
　1908年に富山駅が開業すると、その4年後から駅構内で旅行客用の駅弁として「ますのすし」の販売が始まります。これで人気に火がつき、富山名物として全国に知られるようになりました。その駅弁を製造・販売したのが、ますのすしミュージアムを運営する株式会社源です。

「ますのすし」づくりに挑戦

　このミュージアムでは「ますのすし」の歴史と、美味しさの理由がわかりやすく解説されています。見学コースでは、手作業による伝統的な製法を近くで見ることができるほか、職人の指導により「ますのすし」づくりが体験できるコーナーがあります。さらに製造工程の一端をみることができる工場見学や、旅と食の文化史コレクションの展示もしています。
　そのほか、富山県産の良質な米を使ったつくりたての「ますのすし」や、北陸地方の食材を用いた季節ごとの料理が味わえるレストランも併設しています。

所在地: 富山県富山市南央町37-6
営業時間: 9:00～17:00
休日: 無休
料金: 入館無料、ますのすし製造工程見学無料、ますのすし手作り体験1,000円（要予約）、ますまる手巻きずし体験500円（要予約）
TEL: 076-429-3110
アクセス: 各線「富山」駅から笹津方面行き富山地方鉄道バスで約23分、安養寺停下車、徒歩約10分
北陸自動車道富山インターから車で約10分
HP: http://www.minamoto.co.jp/