世界初の小型ディーゼルエンジンを開発
日本有数の農機具などの総合産業機械メーカーとして知られるヤンマーは、滋賀県長浜市近郊の農村に生まれた山岡孫吉が、大阪のガス会社に勤めたのち、1912年に大阪でガス発動機の修理・販売会社「山岡発動機工作所」を創業したのが始まりです。実家が貧しい農家だった孫吉は、機械化で農作業を少しでも楽にしたいとの思いからさまざまな動力機械を開発しますが、思うようなものがなかなかできませんでした。
そんなとき、旅先のドイツで出会ったディーゼルエンジンに触発され、大型で扱いの難しかったディーゼルエンジンの小型化に着手。1933年、燃費が良く耐久性・安全性に優れた世界初の小型横型水冷ディーゼルエンジン「HB型」を完成させます。以後、農機具用の動力としてだけでなく、船舶や建設機械などさまざまな分野に技術が活用されていきました。
見て、触れて、感じる企業ミュージアム
「ヤンマーミュージアム」は2013年、創業者・山岡孫吉の生誕地である滋賀県長浜市に、創業100周年を記念してオープンしました。山岡孫吉とヤンマーの足跡や、開発してきたエンジンの変遷を紹介するだけでなく、本物のショベルカーやプレジャーボートの操作体験、エンジンからの廃熱で温めた足湯、プレス加工によるカンバッジづくりなどで、楽しみながらエンジンを始めとする機械のことが学べます。
また、琵琶湖周辺の生物が観察できるビオトープ、米づくり・野菜づくりの体験農園、主に子どもを対象としたものづくりワークショップなども人気です。
ヤンマーミュージアム
- 所在地
- 滋賀県長浜市三和町6-50
- 営業時間
- 10:00~18:00(最終入館は17:00まで)
- 休日
- 月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
- 料金
- 入館料大人600円、小・中学生300円、障がい者手帳をお持ちの方と付添の方1名まで大人300円、中・小学生100円、団体割引(20名以上)あり、常設展示の体験は無料、ワークショップは100円~
- TEL
- 0749-62-8887
- アクセス
- JR北陸本線「長浜」駅から徒歩約10分(土・日曜、祝日のみJR「長浜」駅西口から無料シャトルバス運行)
北陸自動車道長浜インターから車で約10分 - HP
- https://www.yanmar.com/jp/museum/