1300年の歴史を持つ
ユネスコ無形文化遺産の和紙
岐阜県美濃市の長良川・板取川流域一帯でつくられる「美濃和紙」。その歴史は1300年を数え、8世紀中頃の天皇の御遺愛品や美術工芸品を所蔵する正倉院にも、当時の戸籍用紙として収められている日本古来の紙のひとつです。
美濃が和紙の産地となった要因は、清流と原料となる上質な楮(こうぞ)が多く採れたことによります。とりわけ楮のみを原料に、古来の技法と用具を用いて手漉きされた伝統的な和紙は「本美濃紙」と呼ばれ、1969年に国の重要無形文化財に指定されました。2014年には「和紙 日本の手漉和紙技術」としてユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
現在は手漉き、機械漉きの両方があり、提灯・和傘・うちわなどの工芸用、文具・雑貨などの日用品、量産される工業品など、バラエティーに富んだ和紙製品がつくられています。
楽しい美濃和紙雑貨の手づくり体験
1902年に和紙原料商として創業した「石川紙業」。現在は、約1600種類もの和雑貨を一つひとつ手づくりし、全国へ販売するほか、美濃和紙ブランド協同組合が認定する「美濃和紙ブランド」認定商品を400種類以上も手掛ける製造卸メーカーです。
ショップでは、和紙人形、和紙皿など20種類の和紙雑貨のワークショップを開催するほか、温かみのある人形飾りや扇子、カード入れなど、職人が手づくりした和紙雑貨600種類の展示販売もしています。
また、ショップのある「うだつの上がる町並み」は、17~19世紀頃に和紙を扱った商家が軒を連ねる伝統的建造物群保存地区でもあり、美しい町並みの散策も楽しみのひとつです。
美濃和紙雑貨体験ショップ 石川紙業
- 所在地
- 岐阜県美濃市本住町1909-3
- 営業時間
- 11:00~16:00
- 休日
- HPをご覧ください
- 料金
- 入館無料、ワークショップ756円~(10名以上は要予約)
- TEL
- 0575-33-0228
- アクセス
- 長良川鉄道「美濃市」駅から徒歩約10分
東海北陸自動車道美濃インターから車で約5分 - HP
- http://ishikawa-shigyo.com/shop.html