09高山市 飛騨匠の技・こころ~木とともに、今に引き継ぐ1300年~

  • 飛騨国分寺

奈良時代、税制(庸・調)を免除する代わりに、木工技術者を都へ派遣する、全国唯一の制度が「飛騨工(ひだのたくみ)制度」。中央政府が飛騨人の優れた木工技術を、都の造営に利用するために導入したものです。
飛騨の豊かな自然に育まれた彼らの「木を生かす」技術や感性、実直な気質は現代にいたるまで受け継がれ、高山の文化の基礎となっています。高山市内では、中世の社寺建築群や近世・近代の大工一門の作品群、伝統工芸など、いたるところで様々な形で、木とともに生きてきた「飛騨匠」の技と心に触れることができます。

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岐阜県高山市のおすすめ

高山の歴史を学ぶなら、まず「飛騨高山まちの博物館」へ。古刹「飛騨国分寺」や国宝建造物「安国寺経蔵」では、古代や中世の匠たちの技を堪能できます。また、匠たちが16年の歳月を費やして築城したとされる高山城跡では、わずかに残る石垣などから、在りし日の姿をしのべます。街中には、近世や近代の匠たちが腕をふるった民家が多く、「日下部家」「吉島家」などが公開されています。
春と秋の高山祭も広く知られていて、ユネスコ無形文化遺産に登録された高山屋台は、大工、彫刻、漆をはじめ飾金具、鍛冶など、高山の職人の技術を総動員して作られた傑作です。「高山屋台会館」で見学できます。
散策が楽しいのは季節の野菜や名産品が並ぶ「宮川朝市」、古い町並が続く「上三之町周辺」。飛騨春慶や一位一刀彫といった伝統工芸品や、土産物を買い求める人で賑わいます。また、ランチに最適な高山ラーメンや飛騨そばの店、食べ歩きが楽しいみたらしだんごの店舗も点在。リッチなランチやディナーには飛騨牛もおすすめです。

  • 安国寺経蔵内の
    八角輪蔵
  • 高山祭屋台会館
  • 宮川朝市