13宮大工ののみ一丁から生まれた
木彫刻美術館・井波

  • 八日町通り

瑞泉寺ずいせんじの再建に端を発し、宮大工ののみ一丁から生まれた華麗にして豪壮な井波彫刻と、その木彫刻職人たちが造りあげたまち井波。彫刻工房と町家が軒を連ねる石畳の通りには、木槌の音が響き、木々の薫りが漂う。通りには至るところに七福神や十二支などの木彫刻が飾られ、まちはさながらに木彫刻の美術館である。春には井波彫刻で飾られた曳山や屋台、獅子舞がまちを練り歩き、地域の安泰や五穀豊穣を祈る。地域の暮らしに根づく井波彫刻は、その高い技術力や芸術性を広く全国から認められ、今や日本の木彫刻文化の護り手となっている。

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南砺市ブランド戦略部文化・世界遺産課(日本遺産担当)
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0763-23-2014
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0763-62-2112
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南砺市井波のおすすめ

井波別院瑞泉寺

井波別院瑞泉寺は、明徳元年(1390)創建の北陸最大級の木造建造物で、その伽藍は木造寺院としては全国屈指の規模を誇ります。井波彫刻誕生のきっかけとなった場所であり、宝暦13年(1763)に火災で焼失した際、再建のため京都本願寺から派遣された御用彫刻師が、地元の大工らにその技を伝えたことに始まります。寺院の至るところで井波彫刻の粋を凝らした優れた彫刻が見られます。中でもひと際目を引くのが井波彫刻の殿堂ともいえる「太子堂」で、見るだけで圧巻の彫刻装飾の数々は繊細で美しく、先人達の技、井波彫刻の真髄をお楽しみいただけます。

井波彫刻総合会館

井波彫刻総合会館は、木彫りのまち・井波にふさわしく、建物自体が芸術作品です。イギリスの建築家ピーター・ソルター氏のデザイン設計で、外観・内観共に見応えがあります。館内には240年余の歴史を誇る井波彫刻の逸品の数々約200点が展示されています。また彫刻の実演や即売、季節に合せた企画展の開催や、密かな人気の彫刻カプセル自動販売機「獅子ガチャラ」など、大人も子ども楽しめる木彫りの魅力を充分に堪能いただけます。

八日町通り

まちの中心を貫き瑞泉寺へと伸びる石畳の八日町通りには、数多くの彫刻工房が軒を連ね、のみを叩く音や木の香り、彫刻作品の数々が人々の耳、鼻、目を楽しませてくれます。石畳が続く街並みは落ち着いた風情で、歩くだけでタイムスリップしたような気分になります。通りでは瑞泉寺の伝統行事「太子伝会」の際、勇壮な木遣り踊りの町流しが見られるほか、まちなみアートinいなみでは通りを中心に寺、民家、商店など約90箇所をギャラリーに見立て、木彫や工芸、写真など300点あまりの多彩な作品が展示され、町並み全体が美術館になります。

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