17江戸時代の情緒に触れる絞りの産地~藍染が風にゆれる町 有松~

  • 有松の町並み(名古屋市)

どこまでも広がる藍色の空の下、藍で染められた絞り暖簾が風にゆれる古い商家の落ち着いた佇まい。絞りの町「有松」には、江戸時代の浮世絵さながらの景観が今も静かに広がっています。

" ほしいもの 有松染めよ 人の身の 
あぶら絞りし 金にかえても "
この歌を詠んだ『東海道中膝栗毛』の主人公の弥次さんは、絞りの素晴らしさに魅せられて手拭いを買いました。旅のお土産として、世界に知られている有松の絞りはいかがですか。四百年の歴史を持つ有松の江戸文化は、今も多くの人々を魅了しています。

お問い合わせ
名古屋市教育委員会事務局文化財保護室
電話番号
052-972-3220
FAX番号
052-972-4202
関連サイト
有松・鳴海絞会館

愛知県名古屋市のおすすめ

有松の町並み

全国で唯一『染織町』として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された有松の町並み。ゆるやかに曲がる東海道に沿った有松の町は絞りとともに発展してきました。江戸時代の浮世絵さながらの風景を今も維持しており、絞商家特有の広い間口を持つ主屋建物が数多く残されています。

有松・鳴海絞会館

国の伝統的工芸品に指定されている絞り染めの紹介施設。1階はお土産品の購入ができ、2階では貴重な絞りの資料展示や絞りの歴史・文化をビデオ(英語対応)で紹介するほか、伝統工芸士による絞り実演も行っています。毎年6月の第1土・日曜日には有松絞りまつりが開催され、多くの人が訪れます。

有松天満社

学問の神様である菅原道真公を主祭神として七神が祀られ、「学問成就」「開運厄除」の祈願を執り行っています。菅原道真公は幼少のころから梅の花を愛し、「東風吹かば 匂い起こせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」という有名な和歌も詠んでおり、天満社の神紋には梅があしらわれた梅鉢紋が使われ、境内には梅の木が植えられています。

  • 有松の町並み
  • 有松・鳴海絞会館
  • 有松天満社
ページトップへ