23日本初「旅ブーム」を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅~滑稽本と浮世絵が描く東海道旅のガイドブック(道中記)~

  • 柏屋弥次喜多像(藤枝市)
  • 薩埵峠(静岡市)

日本初の「旅の大ブーム」の火付け役は、十返舎一九の滑稽本「東海道中膝栗毛」であり、歌川広重の描いた「東海道五十三次」の浮世絵であった。「滑稽さ」「怖いもの見たさ」そして美味しい「名物」に引き寄せられるのは人の世の常。日本の「ガイドブックの原典」とも言われる「浮世絵」「滑稽本」に惹かれ、自由な移動が制限される江戸時代でも人々は物見遊山の旅へいそいそと出かけて行った。弥次さん喜多さんの「旅の楽しさ」は今もここ駿州で体感できる。富士山を仰ぎ見ながら江戸時代の「ガイドブック(道中記)」を片手に「東海道五十三次」の「真ん中」、駿州を巡る旅に出かけよう。

お問い合わせ
駿州の旅日本遺産推進協議会(事務局:藤枝市街道・文化課)
電話番号
054-643-3036
FAX番号
054-643-3327
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ふじえだ東海道まちあるきWEBサイト
藤枝市公式サイト
お問い合わせ
静岡市観光・MICE推進課
電話番号
054-221-1310
FAX番号
054-221-1312
関連サイト
しずおか東海道まちあるきWEBサイト
しずおか観光情報 (公財)するが企画観光局サイト

静岡県藤枝市のおすすめ

岡部宿大旅籠柏屋

「岡部宿大旅籠柏屋」は東海道21番目の宿場町・岡部宿を代表する旅籠です。建物は天保7(1836)年に建てられたもので、国の登録有形文化財にも指定されています。現在は歴史資料館として一般公開され、江戸時代の旅や旅籠の様子、人々の暮らしぶりなどを学ぶことができます。敷地内には、古い土蔵を利用したギャラリーやカフェのほか、地場産品などを販売する物産館も併設しています。また、隣には岡部宿本陣址があり、当時の本陣の間取りを平面表示で再現した史跡広場として開放されています。

大慶寺 久遠の松

東海道22番目の宿場町・藤枝宿の中心部に位置する名刹です。開創は建長5(1253)年で、江戸時代には田中城の祈願寺として栄えました。境内の入口には、高さ26m、根回り7mにもなる日蓮聖人お手植えの松「久遠の松」(静岡県指定天然記念物)が立派にそびえています。樹齢760余年を誇るこの久遠の松、江戸時代には藤枝宿の目印として多くの旅人を導いたとされます。周辺には、この他にも古くから続くお寺や神社などが点在しているほか、市民の憩いの場として人気の「蓮華寺池公園」もあり、歴史や自然を感じながらのんびりまち歩きをするのにおすすめのエリアです。

明治宇津ノ谷隧道

宇津ノ谷峠は東海道20番目の宿場町・丸子宿と21番目の宿場町・岡部宿の中間(静岡市と藤枝市の市境)に位置する峠です。「伊勢物語」にも登場する平安時代の峠道「蔦の細道」や、豊臣秀吉が小田原攻めの際に拡幅整備したと伝わる峠道「東海道宇津ノ谷峠越」をはじめ、明治時代に造られた日本初の有料トンネル「明治宇津ノ谷隧道(明治トンネル)」など、日本遺産の構成文化財が数多く点在しています。ハイキングコースとしても人気のエリアで、往時の旅人に思いを馳せながら峠道の変遷を体感することができる貴重なスポットです。

  • 岡部宿大旅籠柏屋
  • 大慶寺 久遠の松
  • 明治宇津ノ谷隧道

静岡県静岡市のおすすめ

静岡市東海道広重美術館

東海道16番目の宿場町「由比宿」の本陣跡地である由比本陣公園に開館した江戸時代の浮世絵師・歌川広重の名を冠した日本で最初の美術館です。「東海道五拾三次之内」(保永堂版東海道)をはじめ、約1,400点の浮世絵を所蔵しており、バラエティ豊かな企画展を開催しています。また、館内では版画摺り体験もお楽しみいただけます。
由比の旅のお楽しみの食事は、駿河湾が育む桜色に輝く海の宝石「桜えび」をぜひ。

薩埵峠

「由比宿」から「興津宿」への旅路、東海道の難所の一つ薩埵峠。歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次之内」の「由井」にも描かれた雄大な富士山と青々とした駿河湾の絶景は今も変わらず、多くの旅人を楽しませています。富士山を見ながら散策を楽しむなら、興津方面から由比方面へのウォーキングがおすすめです。

丁子屋

東海道20番目の宿場町「丸子宿」。ここの名物は、自然薯をすりおろしみそ汁でのばしたものを麦飯にかけていただく「とろろ汁」。『東海道中膝栗毛』では、弥次さん喜多さんはとろろ汁を注文するも夫婦喧嘩のドタバタに巻き込まれ、結局食すことができませんでした。現在は広重が描いた「鞠子」の風景を再現した築300年の茅葺屋根の老舗(1596~)「丁子屋」をはじめ、6店舗で名物の「とろろ汁」を食べることができます。

  • 静岡市東海道広重美術館
  • 薩埵峠
  • 丁子屋