08木曽路はすべて山の中~山を守り 山に生きる~

  • 馬籠宿(中津川市)

戦国時代が終わり、新たな町づくりが進められると、城郭・社寺建築の木材需要の急増は全国的な森林乱伐をもたらしました。森林資源が地域を支えていた木曽谷も江戸時代初期に森林資源の枯渇という危機に陥ります。所管する尾張藩は、禁伐を主体とする森林保護政策に乗りだし、木曽谷の人々は新たな地場産業に暮らしの活路を見出しました。
そして江戸時代後期、木曽漆器などの特産品は、折しも街道整備が進み増大した御嶽登拝の人々などによって、宿場から木曽路を辿り全国に広められたのです。
江戸時代、全国に木曽の名を高めた木曽檜や木曽馬、木曽漆器などの伝統工芸品は、今も木曽谷に息づく木曽の代名詞です。

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中津川観光情報サイト

岐阜県中津川市のおすすめ

馬籠宿

馬籠宿は、中山道43番目の宿場で、木曽11宿最南端、美濃側の入口として栄えていました。急峻な坂道に築かれているため、宿場内の民家は石垣を築いて屋敷地を確保していました。大雨から守るために敷かれた石畳や、宿場に敵の進入を防ぐため街道を鉤の手に曲げた桝形などが、当時の雰囲気を漂わせています。

苗木城跡

苗木城は、中津川市内を東西に流れ貫く木曽川の右岸、一段と高くそびえる高森山(432m)に築かれており、岩山という地形により利用できる土地の確保が困難であったため、建物の構築方法に懸造りが使われているなど、自然の地形を有効に活かして築かれた山城です。天守跡には、幕末に描かれた絵図を基に、巨岩に掘られた柱穴を利用して、天守3階部分の床面を想定復元した展望台があり、木曽川や恵那山、中津川市街など360度の絶景が楽しめます。

中津川の芝居小屋

地歌舞伎は古くから庶民の娯楽として盛んに行われており、現在も市内各地に6団体の保存会が活動し、定期的に公演を行っています。地歌舞伎が演じられる場所として各地に芝居小屋が建てられていましたが、現在は「明治座」「常盤座」「蛭子座」の3つの芝居小屋が残っており、いずれも県や市の文化財に指定されています。「明治座」「常盤座」は見学することができます。

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