永源寺
おすすめのテーマ・季節・アクティビティ
自然景観:山・渓谷、川・滝、石・岩
歴史:神社仏閣
開運・祭り:風物詩
春・夏・秋・冬
文化体験(喫茶、御朱印)・歩く・撮る
山間にあり、秋には鮮やかな紅葉に彩られる禅寺。
愛知川峡谷を見下ろす静かな山中にいらかを並べる永源寺は、14世紀、南北朝時代に寂室禅師によって開かれました。当時、禅師の高徳を慕って2,000人余りの修行僧が集い、山中には56坊を有したと伝えられていますが、後に兵火に掛かり、創建当時の建造物は現存していません。現在の伽藍は江戸時代中期以降に再興されました。
権威を嫌った寂室禅師の遺志を汲み、境内にはいわゆる五本線の筋塀(すじべい)など格式を主張するものはなく、自然の中に素朴なたたずまいを見せています。
本尊である「世継観音(よつぎかんのん)」をまつる本堂の大屋根は琵琶湖のヨシで葺かれており、草葺の建物としては国内でもかなり大きな規模を誇ります。
参道の幅いっぱいに構える、県指定文化財の山門は、18世紀末頃に7年の歳月を費やし完成したものです。
秋の紅葉シーズンには期間限定でライトアップも行われ、幽玄に耀く境内や、美しいカエデの重なりを楽しむ観光客でにぎわいます。
子宝に恵まれ、繁栄を祈願する「世継観音」。
本尊の観世音菩薩は、秘仏であり普段お姿を拝むことはできません。通称「よつぎ観音」と呼ばれていますが、これには次のような言い伝えがあります。
寂室禅師はかつて中国からの帰りに海難を救われた奇縁から、永源寺の山中で導かれて見つけた5cmほどの小さな観世音菩薩の像を「護り仏」として持ち帰り、中国の土で作られた観音像の宝冠に納めてまつりました。後の世に、子宝に恵まれなかった者が、この観音像に毎夜祈願をしたところ、夢のお告げを得てやがてお世継ぎを授かったといわれています。この話が広がり、一心に念ずれば善き後継ぎに恵まれ、繁栄を得る「世継ぎ観音」として、人々から信仰を集めています。
境内を散策していると愛知川のせせらぎ、木々の奥から聞こえる鳥の鳴き声などに、心落ち着くひとときを過ごせます。境内奥には寂室禅師をまつる開山堂があり、天井には墨絵の雲龍が静かに見下ろしています(堂内は立入禁止となっています)。
その他のスポット
その他の街道特集
4つのモデルコース
- お役立ち情報 -
- 昇龍道大使 活動紹介 -
- 特集ページ -