白山平泉寺
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白山への道、信仰の道「越前禅定道」をたずねる。
霊峰白山(標高2,702m)の越前側登拝口に開かれた平泉寺(へいせんじ)は、約1300年前の創建と伝わります。平泉寺の三宮裏手から白山へ伸びる登拝道は、越前禅定道と呼ばれ、「歴史の道100選」に選定されています。
中世には、この平泉寺から白山まで13の宿が設けられ多くの人が登拝しましたが、現在は一部廃道になっているところもあります。
平泉寺は白山信仰の拠点であり、境内には数十の堂や社、数千にもおよぶ坊院(僧侶の住居)が立ち並んでいました。ところが16世紀後半の一向一揆の折に全山が焼失し、往時の姿を伝えるものはほとんど失われてしまいます。その後、江戸時代までには境内の中心部が再興されました。1870年(明治3)にはそれまでの神仏習合の伝統が破棄され、神仏分離令によって平泉寺の名称を廃し、白山神社となりました。拝殿の周囲は一面に美しい苔が広がり息をのむ景色。深いスギの木立を通って苔に届く一条の日差しに、自然の神聖さが感じられます。
修行僧が手渡しで運んだ石が並ぶ参道をゆく。
平泉寺の旧参道は中宮平泉寺参道と呼ばれ、「日本の道100選」の一つに選定されています。樹齢100年にもおよぶブナの他、ヤマナシ、サラなどの老木に囲まれて、石畳の道が約700m続きます。ここに使われている石は、九頭竜川の河原から修行僧たちが手渡しで運んだ貴重なもの。また石の裏には法華経の文字が書かれ、念仏を唱えながら石を敷き詰めたとも伝わります。
全山焼失の後、平泉寺は一部再興されていますが、最盛期の規模は、現在の平泉寺白山神社の約10倍もあるといわれます。地中には当時の遺構が残されているということで、1989年(平成元)から境内の発掘調査が始まりました。これにより、遺構の規模や保存状態が全国有数のものであると判明し、旧境内の約200haが国史跡に指定されています。1300年の歴史を肌で感じながら、かつての平泉寺の繁栄に思いを馳せてみませんか。
白山平泉寺
所在地 |
福井県勝山市平泉寺町平泉寺 |
営業時間 |
境内の見学は自由 |
休日 |
無休 |
料金 |
無料 (国名勝「旧玄成院庭園」は拝観料50円 ※要予約) |
TEL |
【平泉寺白山神社社務所】0779-88-1591 |
アクセス |
えちぜん鉄道「勝山」駅前から勝山市コミュニティバスで約30分、「平泉寺神社前」下車 えちぜん鉄道「勝山」駅前から車で約10分 |
WEB |
http://heisenji.jp/ |
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