長い歴史を持つ日本三名泉へようこそ。
約1000年前に、現在の温泉地から東方にあたる標高1,067mの湯ヶ峰山頂で温泉が湧き出したことに始まった歴史の長い温泉地です。江戸時代には「湯島」の名称で親しまれ、徳川家康から4代の将軍らに仕えた儒学者・林羅山が、湯島(下呂)は、有馬、草津に続く著名な温泉地であると説いたことをきっかけに、「日本三名泉」に数えられるようになりました。
下呂温泉といえば、下呂市を南北に流れる益田川の河原に作られた噴泉池が有名です。脱衣所などはなく、身を隠すような壁もない噴泉池(入浴無料)は、訪れた観光客に人気のスポット。なかなか勇気のいる温泉ですが、下呂温泉に訪れた際には挑戦してみるのもおすすめです。温泉街は急な坂道が多く、山の多い飛騨地方ならではの地形を生かした造りが特徴的。飛騨牛専門の飲食店や、地元の食材を利用したスイーツなど食べ歩きもできます。
心ゆくまで下呂温泉に浸る旅へ。
下呂温泉をじっくり堪能したいなら「湯名人 湯けむり手形」がおすすめです。1枚1,300円(税込)で購入でき、有効期限は6カ月間。1枚持っていると加盟している旅館の中から3軒のお風呂に入浴することができるので、温泉好きにはたまらないプランです。下呂温泉は泉温55.5℃の天然温泉です。泉質はアルカリ性単純温泉で、お湯自体は無色透明。ゆっくりと湯に浸かるとほのかな温泉独特の香りが感じられます。アルカリ性単純温泉は泉質のなかでも優しく、肌が弱い方やお年寄りも安心。美人の湯ともいわれます。巡れる旅館は約25軒あり、温泉浴場は旅館それぞれのこだわりが見えて、はしご湯もまた一興です。
その他にも下呂温泉で外せないのが足湯めぐりです。温泉街には10箇所の足湯があり、ユニークなデザインのものから、温泉地らしい和風なたたずまいのものまでバリエーション豊か。坂道の多い温泉街を散策する際に、足湯で一休みしてみてはいかが?