大自然に抱かれた5つの名湯に、癒される旅。
北アルプスの懐に抱かれた奥飛騨温泉郷は、平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉の5つの温泉の総称を指します。北アルプスの麓とあって、雄大な自然に間近に触れられる露天風呂を目当てに、一年を通して大勢の観光客が訪れます。
それぞれが秘湯とされ、歴史と伝統を受け継いでいますが、なかでも老猿が湯に浸かり傷を癒していたという伝説が残る平湯温泉は、参勤交代の際に大名も浸かったと伝わり、鄙びた温泉情緒が漂います。また、「平家の落ち武者伝説」を残す福地温泉は、またの名を天皇泉とも呼ばれ、平安の世に村上天皇がお忍びで訪れたとされます。新穂高温泉には、大きな岩で囲まれた河川に隣接した露天風呂があり、川床から湧き上がる天然温泉を堪能できます。シラカバの林の中にはホテルやペンションもあり、リゾートの趣も。歴史ある秘湯や個性ある温泉を楽しめるのが魅力です。
5つの名湯を巡って、奥飛騨の湯けむり達人に。
奥飛騨温泉郷をもっと楽しみたいなら、おすすめなのが「奥飛騨温泉湯けむり達人」と称した湯めぐり手形です。1枚1,200円で購入することができ、5つの温泉地のうち15件の加盟施設を巡ることができます。施設によって温泉の質も異なり、単純温泉や硫黄泉、炭酸水素塩泉などの泉質を比べて、自分にあったお気に入りの温泉を探しながらの湯めぐりも楽しみ。
また、宿泊して楽しむ温泉に加え、足湯めぐりも奥飛騨温泉郷の魅力です。平湯温泉には、バスターミナルの近くに屋根付きの足湯があります。散策の途中にゆっくりと浸かれるのでおすすめ。新穂高温泉には、開放的な空間の屋外型足湯があり、晴れた日には北アルプスが一望できます。特に、春はサクラと残雪、そして焼岳などの風景を一度に楽しみながら足湯を楽しめる贅沢なひとときがおくれます。